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国営放送その5 ~打ち上げ~

そういえばセットにアンティーク調の時計がたくさんあったんですけど、収録中にそれが二度ほど鳴りました。
怪談番組なので、すわ、怪現象か!? となりそうですが、たぶん違います。
たまたまやと思います。

収録が終わり打ち上げに参加させてもらった。
その席でも怪談話などで盛り上がった。
怪談は話としては面白いジャンルやと思います。
でも胡散臭いイメージが付き纏うのでどうしてもマイナーな、あいつ怪談言うてるでキショっ! 辛気くさっ! よし子さんもあんなヤツと付き合うの止めときぃ(よし子さんて誰やねん!)、みたいな扱いをされがちです。
もっと落語的な、話芸の一種として怪談を受け止めてもらったら一般的になるんやないでしょうか。
怪談話だけではなく、業界の話も聞かせて頂いた。あと、バカ話なども。

朝方、解散。
みなさん朝まで付き合って頂いてありがとうございます!

そしてちょっと寝て起きてそば食べて渋谷で中山先生と別れた後、東京にいる友人に会おうと品川に行ったが結局会えずに帰りの新幹線に乗った。
隣席のおばさんの機嫌が悪くて、横浜辺りで急に一升瓶で僕の頭をド突いてきた。

気がついたら車庫だった。
じぇいああるのおじさん、ありがとお。おこしてくれて。

おわり。
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国営放送その4 ~収録~

収録前にお祓いがあった。
純和風の人が祝詞をあげて、和洋風の我々は頭を垂れたり上げたりした。
後ろの方にいた僕の位置から前列にいる渡辺徹さんがちらちら見えた。
わ! 背が高い! かっけー!
僕はミーハーであります!

収録が始まって、僕たち塾生は観覧席で見学した。
セットかっけー! 一回ぽっきりの収録でもこんなにしっかり作りこむのか。
どんな怪談が披露されたかは本編を見てのお楽しみということで割愛。
出演者の方々、それぞれ初対面の方も多いはずなのに和気あいあいとした雰囲気。
怪談は怖いだけでなく、優れたコミュニケーション手段としての側面もあります。

収録はテンポ良く進み、ほぼ予定時間内に終わった。
みなさん動きに無駄が無い。スムーズ。
プロの現場見させてもらいました。


つづく…。

国営放送その3 ~打ち合わせ~

新幹線で二時間半ほどで品川駅に到着。

一年半ぶりの東京であります。
前に来た時はスネアを担いでいたが、今回は中山先生の衣装の着物を担いで直立の姿勢。
一年半でスネアは着物になりました。
分子レベルの物質変化です。

代々木公園駅で塾生さん達と合流。
有村さんがJOY DIVISIONのTシャツを着ているのにすぐに気付きました。
丁度今日、大阪で中山先生宅に行く途中に『CLOSER』を聞いていたので、何やら因縁めいたものを感じます。

駅を出て見渡すと、樹木の間からデカい建物が見えました。
あれがNHK。今回の目的地、ドラクエでいうところのナジミの塔です。
あそこで『フランス語会話』や『ロシア語会話』などの番組を作ってるんだ、と思うと感動で打ち震えました。
みなさんもそうだと思いますが、僕も18歳の頃は狂ったようにNHK教育の語学番組を見ていました。
当時覚えた外国語の数々、今でも忘れてはいません。

Это сумка? Нет, Это не сумка,а Николай.
(これは鞄ですか? いいえ、これは鞄ではありません、ニコライです。)


NHKに着くと、T企画のYさんが迎えて下さいました。
今回収録する『最恐! 怪談夜話2010』を企画された方です。
僕がこっそりのっそりNHKに入れるのもこの方のおかげです。
ただもう自分は感謝であります!

入口の改札口みたいなゲートを抜けて、中山先生と僕は楽屋に入りました。
楽屋の中にはすでに東雅夫さんがいらっしゃいました。
うっ、緊張。
しばらくすると、中川緑さん、上原美優さん、伊藤三巳華さん、安曇潤平さん、メディアファクトリーの編集者さんが入られました。
もっと緊張、てかどこに居ればよいのか分からないので壁際に移動。
さらに荒俣宏さん、佐野史郎さん、スタッフの方が入られて部屋はいっぱいに。
くっ、華やかだぜ。
台本を見ながらの打ち合わせ。
けっこうざっくりとしていた。


つづく…。

国営放送その2 ~出発~

それから数日後、海外でのちょっとした用事(南アフリカで開催されたとある大会)を済ませて帰国した僕は、その足で中山先生の元へ向かった。
その日は中山先生のマネージャーとして東京のNHKに行く予定であった。

中山先生宅に着くと、すでに塾生の豊田さんが門前に立っていた。

「豊田さん、おはようございます!」
「おお後藤か、大会はどうだった?」
「豊田さん! 会って早々何なんですか! いい加減にしてください! 大会ってなんですか! その話は二度としないで下さい!」
「ふふふ、相変わらずだな、お前らしいよ、でもお前のそんなトコロ嫌いじゃないよ」
うふふ、おほほ、なはなは、と二人そんな感じで談笑していると、徐々にテンションが上がってきて気が付けば二人とも目を血走せてうおおおおおおおおおおお!!!! と絶叫していた。

「やかましいんじゃ! 人の家の前で何言うとんねん!」
怒号が響き渡った。
はっとして(グー!)二人ともその方を向くと、そこにおわしたのは誰あろう中山市朗先生であった。

「先生! おはようございます!」
「おはようやないわ! ケツの穴みたいな顔しやがって!」
「先生! 私はケツの穴ではありません」
「アホ! いちいち乗っかるな! こんな所でぼやぼやしてたら時間に間に合わんわ! 早よ行くぞボンクラども!」
中山先生は自転車に跨ると颯爽と漕ぎ出した。
「先生ぇ~、自転車で東京まで行くんですかあ? それはちょっとわんぱく過ぎやしませんかあ?」
「ドアホ! 駅までじゃ!」


そんなこんなで僕たちは東京に向けて出発しました。


つづく。

国営放送その1 ~メール~

ある日の夜。
近所の河川敷でフリーキックの練習をしていると、僕の携帯がメールを受信した。
滅多に人からメールなど来ないので驚いて確認すると、僕が所属している作劇塾の総務菅野さんからだった。

「NHKに中山市朗のマネージャーとして見学に行ってみない? 連絡下さい。」

おお、これはありがたい! とフリーキックの練習を中断してすぐさま菅野さんに電話した。

詳しく聞くと、来週中山先生が怪談特番の収録の為に東京のNHKに行くので、そのマネージャーとして同行するということだった。
「是非やらしてください!」とお願いした。

電話を切った後、来週に思いを馳せながら「ジャーマネ…ジャーマネ…」と呟きボールを蹴った。
放ったボールは無回転のまま奇妙な軌道を描いてゴールに吸い込まれた。
「ふう、何とか大会にはギリギリ間に合ったようだぜ!」
僕は必殺無回転シュートを体得した。
これで大会MVPは頂きだ!!

つづく…。



はじめまして

はじめまして後藤です。今日からブログを始めます。

大阪・長堀橋にある『中山市朗作劇塾』という漫画家や作家の養成所にシコシコ通っています。

といっても、漫画や小説に限定するのではなく、何がしか面白そうな事を色々と幅広く探っていきたいと思ってます。

『PAPER BLOG』というこのブログのタイトルは、僕の好きなロック音楽の世界ではタイトルに『PAPER』という単語がつく曲にはハズレが無い(『PAPER HATS』 / THIS HEAT、『PAPER HOUSE』 / CAN、『PAPER BAG』 / FIONA APPLE、『PAPERBACK WRITER』 / BEATLES、IT'S ONLY A PAPER MOON←コレはジャズですが)という事で、それにあやかって名付けました。

ではでは、よろしくお願いします。

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プロフィール

後藤利彦

Author:後藤利彦
図書館と吹奏楽の事で頭がいっぱいです!

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